スキップしてメイン コンテンツに移動

新校旗贈呈が開校100周年記念式典で行われました!

 こんにちは!山王小学校100周年実行委員会です。

 

1115日(土)に、山王小学校開校100周年記念式典が開催されました



山王小ゆかりのご来賓を山王小学校へ多数お招きして開催された厳粛な式典で、満を持してお披露目されたのが、山王小同窓会・山王小学校100周年実行委員会・PTAより記念品として贈呈された、真新しい校旗です。

 

これまで使用されてきた校旗は、昭和31年度卒業生より寄贈されたもので、以来半世紀以上もの永きにわたり、山王小の大切な節目節目の行事を見守ってきてくれたものでした。入学式も、運動会も、卒業式も、こどもたちや教職員、山王小のご関係の皆さまの、すぐそばで。



ですが・・・

歳月と共にその劣化は避けられず、染色は褪せ、生地は痩せ、金糸の刺繍や縁取りのモールはほころび、歴代PTA役員の手で丁寧に繕ったりしながら大切に使ってまいりましたが、近年はいよいよ限界に・・・


 

今年の開校100周年の節目を前に、山王小学校100周年実行委員会が立ち上がり、周年記念行事について同窓会ご関係者や学校関係者ともご相談を進める中で、同窓会・100周年実行委員会とPTAから、開校100周年を祝う記念品として、今こそ新たな校旗を新調し贈呈しよう!という機運となりました。

 

校旗を贈ろう!といっても、なにをどこから着手したものか・・・途方に暮れているところを救ってくれたのは、PTA連合のネットワーク!山王小よりひと足先の令和4年に開校100周年を迎えていた入新井第二小学校でも、新たな校旗を制作されており、当時の実行委員長が、旗制作の確かな技術を誇る「富士製旗株式会社」をご紹介くださいました。

 

富士製旗さんは、1964年の東京オリンピックの際に、武道館で掲揚された特大日本国旗も制作した、京都発祥の旗作りの老舗「三上旗店」より暖簾分けした旗作りのプロ。繊維問屋がひしめく浅草橋で、高い技術を持った職人さんを抱え、刺繍旗や染色旗、のぼり、幕やのれん制作などを手掛けておられます。

 

新しい校旗を贈呈することが本決まりになり、昨年9月に富士製旗さんにご連絡を取ってから、写真を送ったり打合せしたり、実際に来校いただいて実物の旗の生地を確かめていただいたりして、正式発注は今年の1月。それから半年以上を費やして、職人さんの手仕事で丁寧に制作を進めていただき、2025109日、無事に新しい校旗が納品されました。実に1年以上をかけた壮大な校旗新調プロジェクトでした。



新校旗のデザインや色合いは、旧校旗を元に再現したものです。生地は正絹西陣琥珀織袷の京紫、刺繍は改良金糸盛上総手刺繍。旧校旗は歳月と共に生地の染が褪せ、煤けてしまっておりましたが、新校旗には、古から伝わる伝統的な紫根染めで「紫の正色なり」とも言われる、高貴で格式ある京紫が見事に染め出されています。その中心には、煌びやかな金糸を、刺す部分ごとに使い分けて緻密に総刺繍された校章が。まるで浮彫のような重厚な梅の文様の仕上がりは、手刺繍ならではの丹念な仕事の賜物。そして、新校旗のこだわりは、竿頭の意匠にも。新校旗は、竿頭にも校章の梅のデザインをあしらったものになっています。目にする機会があれば、ぜひここにもご注目ください。また、竿下には「寄贈 山王小学校同窓会 100周年実行委員会」のプレートが嵌め込まれ、この先の山王小の子どもたちや関係者に、その由来を伝えていってくれるでしょう。



70年前に寄贈された旧校旗から、新校旗へ、新旧の旗の引継ぎが式典の中で行われ、山王小同窓会長と山王小学校100周年実行委員長から、在校児童代表の6年生へ、真新しい校旗を贈呈させていただきました。


新しい校旗にとっては、山王小で見守る初めての行事が開校100周年記念式典。この先も、10年、50年、100年と、この贈り物をした私たちの目に成り代わって、山王小のこれからの歴史を見守ってくれることでしょう。山王小に関わるこどもたちや教職員、ご関係者の皆さまで、大切に次の時代へ引き継いでいっていただけることを願ってやみません。

新しい校旗の制作と寄贈にあたりご尽力くださったご関係の皆さま、ありがとうございました!

そして、山王小学校開校100周年、おめでとうございます‼



*写真は許諾をいただいて掲載しています。